猫の目の上のハゲって大丈夫?
飼い猫の顔をよく見たとき、「目の上がハゲてる!」と気になったことはありませんか?
被毛の色が濃い黒猫などは、よりその部分が目立つので、「皮膚病かも!」と心配になったこともあるかもしれません。
実は、猫の体の中でも、目の上はもともと毛の薄い部分なので、病気などの心配はないことが多いのです。
しかし、中には注意したほうがよい場合もありますので、今回は、猫の目の上の毛について、ハゲてしまう理由と、注意すべきパターン、予防法などを解説いたします。
なぜ猫の目の上はハゲているの?
猫の目の上に注目したとき、ハゲているように毛が薄くなっているように見えることがあります。
多くの場合、この「ハゲ」の原因は、次の3つのことが考えられます。
グルーミングやマーキングのため
グルーミング(毛繕い)やマーキング(縄張り行動)による摩擦で、毛が薄い状態になっている場合があります。
猫は起きている時間のほとんどをグルーミングに費やします。グルーミングをすることで、体温調整をし、自身の体を皮膚病から守っているのです。
また、猫の額部分と口の両サイドには臭腺という猫のフェロモンが出る部分があります。そのフェロモンを自分の所有物に塗ることで縄張りを示すことができるため、家具や人にすり寄ってよくマーキングする猫ほど毛が薄くなっている可能性があります。
耳を聞こえやすくするため
個体差はありますが、耳の聞こえを良くするために、もともと毛が薄くなっている場合があります。
猫は、五感の中でも特に聴覚に優れており、その聴覚は犬の2倍、人間の5~10倍ほど発達していると言われています。
また、猫は器用に左右の耳を動かし、聞きたい音や聞きたくない音を区別することにも優れています。
こうした聴覚を守るため、耳の下から目の上にかけての毛が薄くなっていることが考えられます。
何らかの皮膚トラブルのため
ケガやストレス、皮膚の炎症など何らかのトラブルを抱えている場合があります。
こうしたトラブルではない場合も多くありますが、飼い猫の様子を伺い、いつもと違う行動や出血などが見られた場合は、注意が必要です。
ほとんどの猫は目の上がハゲているよ
でも毛がまったく生えていない場合は要注意だね
猫の目の上のハゲ こんなときは要注意!
多くの場合、問題のない猫の目の上のはげですが、注意が必要な場合がいくつかあります。
例えば、
ストレスから多くグルーミングをしてしまっている
アレルギーやノミダニから痒みが生じている
猫カビが発生している
などが考えられます。
ただ、素人目で病気かどうか判断することは困難な場合が多いです。
まずは普段の猫の様子をチェックしてみて、以下のような3つのパターンが見られる場合は、病院の指示を仰ぎ、診察を受けることを検討してみましょう。
「ハゲ」が広がっている、体の他の部分にもハゲがある
毎日チェックしているうち、目の上のはげている範囲が広がっていたり、体の他の部分にもはげができていたりする場合は注意が必要です。
何かのストレスによってグルーミングしすぎていたり、痒みや痛み、出血を感じて舐めてしまっていたりすることが考えられます。
まずは、病院に問い合わせてみて、診察を受けるべきかどうか相談されることをおすすめします。
かさぶたが出来ている、出血している
すでに出血した痕があったり、今も出血していたりする場合は、すぐに診察を受けましょう。
出血やかさぶたが気になって、舐めたり搔いたりして傷を広げてしまう場合もあります。
医師の処方を受ければすぐに治る場合も多くあるので、少しでも気になる場合は、早めに診断を受けましょう。
痒がっている、痛がっている
明らかに、痒そうにしていたり痛そうにしていたりする場合は、すぐに医師の診断を受けた方がよいでしょう。
しかし、猫はその性格から体の不調を隠している場合もあります。はげに注目して様子を観察し、「目の上ばかりグルーミングをしている」、「体調が悪そう」、「いつもより睡眠時間が短い」など普段と違う様子が見られたら、何らかのトラブルを抱えているかもしれません。
皮膚の炎症に限らないので、医師の指示を仰ぎましょう。
予防するにはどうしたらいいの?
飼い猫を皮膚トラブルから守るには、どうしたらよいのでしょうか。
まずは、日々の健康観察から、痒みや痛み、はげの部分が広がっていないかチェックするところから始めてみましょう。
また、適度なブラッシング、栄養バランスの良い食事、季節に応じた湿度や温度の見直しを行うこともおすすめです。
特に換毛期には、体温調節が難しいうえ、毛の生え変わりで痒みが出ることもあります。
ノミやダニのトラブルから守るためにも、ブラッシングと季節に応じた快適な空間づくりを心がけてみましょう。
【まとめ】猫の目の上のハゲとは
飼い猫の目の上のはげは、ほとんどの場合、心配することはありません。
グルーミングやマーキングで顔をこすっている様子を見ると心配になる飼い主もいますが、もともと毛が薄い部分だからです。
しかし、出血していたり、はげが広がっていたりと、普段と違う様子が見られた場合、何らかのトラブルを抱えている場合もあります。
その原因がストレスであったとしても、なかなか自己判断をすることは難しいですので、少しでも心配な場合は、医師に相談することをおすすめします。
普段の触れ合いから健康チェックを行い、飼い猫の健康を守りましょう。
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