食事や運動など、飼い猫の健康を意識していながらも思わぬタイミングで病気になってしまうことがあります。
猫だからこそかかりやすいい病気や、もしもの時にどうすれば不安にならずに済むかを知っておけば猫との暮らしがもっと快適になります。
今回は、猫の病気や怪我についてペット専門家の大谷幸代さんの監修とアドバイスを受けながら解説していきたいと思います。
記事監修
学生時代にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。ホリスティックケアアドバイザーやペットアロマセラピスト、ペット食育士などの資格も取得。
また、ペット関連用品の開発や雑誌等へコラムの執筆、ペット専門学校の講師など幅広く活躍している。
現在は愛猫2匹と生活する大谷幸代さんです。
アメキャッツ家の猫たちの病気事情は?
まずアメキャッツ家の猫たちはというと、これまでに下記の経験をしてきました。
- 膀胱炎
- 遺伝病
- 誤飲による開腹手術
- 急性胃腸炎
- 猫ニキビ
大きな処置が必要なものだけでこんなにもありました。
他にも小さな体調不良ももちろん何度もあります。
専門的な用語や病名が続き、なんだか不安になったり、中にはこんな病気は特別な場合であって我が家の飼い猫には遠い話と思った方もいるのではないでしょうか?
でも決して我が家の猫が特別な訳でも、生まれつき体が弱かった訳でもありません。
猫は3歳を過ぎると徐々に身体機能が下降線をたどり、人間の中年にあたる年ごろを迎えます。
人間も50代を期に何かと体調がすぐれないことが増えるので同じことです。
残念ながら食事や暮らし方だけではすべての病気を避けることはできないので、少しでも病気を早く発見できるよう基礎知識をもっておきましょう。
それではここからはペット専門家の大谷幸代さんに詳しく解説して頂きますので皆様と一緒に勉強していきましょう!
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猫に多い病気①「尿路疾患・尿管結石・膀胱炎」
3歳を過ぎたオス猫は要注意といわれる尿路疾患ですが、中でも良く耳にする尿管結石について大谷先生に解説して頂きましょう。
ペット専門家の大谷先生が解説
尿管結石とは、膀胱からつながる尿の通り道となる管の中に結晶状の石ができてしまう病気のことです。
尿管の中に金平糖のようにトゲトゲした石ができ、排尿の度に管の中を転がりまわるので、内部を刺激し激痛や出血を招きます。もちろんこの痛みは猫にとって原因不明で耐えがたく、症状が悪化するとあまりの痛みから排尿を中断したり、排尿を長時間我慢したりします。
長時間無理に排尿を我慢すると膀胱に負担がかかり、今度は膀胱炎を起こすこともあります。
この病気は、早期発見できれば毎日の食事に薬を混ぜあたるだけで尿管内の石を消し去ることができます。でも発見が遅れ、石が大きくなってしまうと開腹手術を行い石を取り出さなければなりません。
もし飼い猫が
トイレの回数や量が少なくなった
トイレの前後や最中に鳴くことがある
オシッコに血が混ざっている
お腹に触れると嫌がる
このような時はすぐに動物病院を受診しましょう。
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猫に多い病気②胃腸トラブル
猫は毛玉や異物を簡単に吐き出すことができるとはいっても、たびたび吐く場合は見過ごせませんよね。
ここでも大谷先生に解説して頂きます。
ペット専門家の大谷先生が解説
毛玉だけでなく、フードや胃液を吐く場合も体には大きなダメージがあって、子猫やシニア猫は脱水症状が起こる場合もあります。
特に胃液や泡など物体が出てこない吐き出しが続く場合、胃腸トラブルの可能性があります。
胃痛や胃もたれ、胃の中にある異物を吐き出せずに苦しんでいるかもしれません。
健康な猫は、滅多に吐くことはないので、もし何度も吐いたり、いつも同じタイミングで吐く場合、元気や食欲がない場合は検査を受け原因を突き止めておきましょう。
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猫に多い病気③誤飲
子猫に多い誤飲事故ですが、猫は本当に好奇心が旺盛で家族が気にも留めないような小さな物に興味を示し楽しそうに遊びますよね。
大谷先生に解説してもらいました。
ペット専門家の大谷先生が解説
クリップやプラスチックの破片、小銭、小石・・・猫がどんなものに興味を示すかは予測不能です。
特に子猫は興味関心の対象が多く、成猫では見向きもしないような物にも夢中になります。
その上、猫は自分の獲物を加えて自分専用の場所へ持ち帰る習性があります。
これは他人や他動物に獲物を横取りされないように隠す習性があるからです。
獲物を仕留める要領で噛みついたり、咥えたり、持ち運んだりという時に誤って飲み込んでしまう事故を誤飲といいます。
小さな物や丸みを帯びた物であれば嘔吐や排便という方法で体外に排出できるのですが、尖った物や大きな物は胃腸内にとどまってしまい、次第に深刻な症状をもたらします。
自力では排出ができないものを取り出すための開腹手術は数十万円という高額な医療費が必要になることが多く、思わぬ事態に家族へのダメージも大きいでしょう。
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猫に多い病気④骨折や交通事故
完全室内飼育だから安心と思いがちですが、実は家の中でも事故や怪我とは無縁ではありません。アメキャッツ家でもヒヤリとした事が何度もあります。
注意点なども大谷先生に聞いてみましょう。
ペット専門家の大谷先生が解説
猫が飼い主の足元にいることに気がつかずに窓やドアを閉めてしまい猫が挟まれてしまった、足を踏んでしまった、小さな子供が誤って怪我をさせてしまったというケースが後を絶ちません。
その上、完全室内飼育の猫は屋外の危険物へも予備知識がありません。不注意から家の外に出てしまった猫は自動車や自転車を前にパニックを起こし交通事故に巻き込まれてしまう場合があります。
このような場合、怪我を治すための外科手術と併せて、内臓機能のケア、リハビリなど長期の治療が必要です。
ペット医療やペット保険の仕組み
次にペットの医療事情について大谷先生に聞いてみました。
ペット専門家の大谷先生が解説
ペットの医療費は高い!!この情報は本当の話です。確かにペットの医療費は人間に比べ高額なうえに、治療費の相場も曖昧で不安ばかりが募ります。
大抵の動物病院では支払いにクレジットカード決済を使えますが、それでも突然数十万円の支払いが生じるとなれば簡単な話ではありません。
人間であれば事前に症状の程度や症状の始まりを把握し、病院に行くべきかどうかを見極めることもできますが、猫の場合なかなか症状の見極めが難しく、初めて病院を受診した時にはすでに症状が悪化していたということも珍しくありません。
飼い猫の体調不良が気になるものの、これまでは医療費が不安で動物病院の受診を先送りにしていたという方もいるでしょう。
でも、ペット保険に加入しておけば、もしもの時の突然の出費を軽くすることができます。
ペット保険を扱う会社はたくさんあり、それぞれの保険会社によって月々の保険料の金額は違いますが、基本的な仕組みは同じです。
保険に加入している方が動物病院を受診した時の医療費の一部もしくは全額を保険会社が負担するという仕組みです。
ただ中には保険対象外となる病気や治療法もあります。
初めて猫を飼う方、シニア猫など病気や健康管理に不安がある場合、保険加入がオススメです。
突然の高額な医療費発生に備えるペット保険
ペット専門家の大谷先生が解説
日本の動物病院はほとんどが個人経営の小規模病院です。
そのため治療費の相場も様々で、病院ごとに治療法や医療費も異なるのが実情です。
猫に多い病気の治療費相場は
開腹手術 30~50万円
尿路や腎臓疾患 月々1~2万円
消化器、胃腸トラブル 月々5千~2万円
交通事故や骨折の治療は数10万円の手術費以外に術後のリハビリにも高額な費用が掛かります。
もしペット保険に加入していれば、この治療費の一部をペット保険で支払うことができます。
ペット保険の中には動物病院の窓口で専用保険証を提示すれば、その場で支払う医療費はペット保険負担分を差し引いた残額のみでOKという仕組みもあります。
このような備えがあれば、飼い猫の体調が少しでも気になる時にすぐに動物病院を受診できるので安心ですね。
ペット保険は保護猫や成猫でも加入できるの?
ペット専門家の大谷先生が解説
ペットショップで買った猫でないから、性格な年齢や誕生日がわからないからとペット保険への加入を諦めていませんか?
ペット保険の加入は正確な年齢や誕生日のわからない保護猫や成猫でも加入可能です。
ペット保険の加入は、保険会社ごとに条件が決められていますので、持病や手術歴などの条件をクリアすれば何歳からでも加入OKという保険もあります。
この機会に是非、飼い猫のペット保険加入を考えてみてください。
記事監修
ペットのスペシャリスト 大谷幸代さん
ペット食育士/トリマー/トレーナー/ペットアロマセラピスト/ホリスティックケアカウンセラー/ペット災害危機管理士
学生時代にイギリスへドッグトレーニングの勉強の為、短期留学。ホリスティックケアアドバイザーやペットアロマセラピスト、ペット食育士などの資格も取得。
また、ペット関連用品の開発や雑誌等へコラムの執筆、ペット専門学校の講師など幅広く活躍している。
現在は愛猫2匹と生活する大谷幸代さんです。
【ペット保険】まずは無料で一括資料請求
ペット保険には各保険会社により様々な補償内容があり、保険料も違ってきますので、何社かの比較をするにもそれぞれのウェブサイトで各情報を入力をしなければなりません。
しかし一括資料請求サイトでは1回の入力で各保険会社の保険料が確認できるほか、補償内容も全て比較することができます。
ここで紹介するのが「保険スクエア bang!」です。
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「保険スクエアbang!」無料でペット保険を一括資料請求する方法
「保険スクエアbang!」無料でペット保険を資料一括請求する方法を解説していきます。
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- 下の「次へ」をクリック
- 「*ご利用規約」をクリックして内容を確認しましょう
- 最後に「ご利用規約に同意の上、資料を一括請求する」をクリック
ペット保険は、こうして比較してみると
「保険料」から検討する?
「補償割合」から検討する?
「補償限度額」から検討する?
と様々な角度から検討する事ができるので大変便利ですね。
月々1,000円前後で安心を買えるのなら、もしもの時のために加入した方が良いかもしれませんね。
アメキャッツ家でも早速検討してみます!
ペットのスペシャリスト 大谷幸代さん
ペット食育士/トリマー/トレーナー/ペットアロマセラピスト/ホリスティックケアカウンセラー/ペット災害危機管理士