愛猫のいたずらに困っていませんか?
猫にとって悪気はない行為でも「キッチンに登ってしまう」「決まった場所に粗相をしてしまう」「柱や壁で爪とぎをしてしまう」等、飼い主にとっては悩みの種となります。
実はこれらを止めさせるしつけ方として「しつけスプレー」が有効である可能性があります。
アメキャッツ家は猫(アメショー)と暮らして21年間の実績があり、その中でいろいろ試してきて解った事があります。
この記事では「猫のしつけスプレー」の効果的な使用法を詳しく解説していますので、是非最後までお付き合い下さい。
そもそも「しつけスプレー」で猫はしつけられる?
猫はしつけられる動物なのでしょうか?
答えは、YESです。
ただ、犬と異なり、しつけといっても芸を覚えさせたり、待てをさせたりすることは難しいと言われています。
しかし、猫の生活に必要なトイレをする場所や爪とぎの場所、人との生活で危険となるような登ってはいけない場所、入ってはいけない部屋など、一緒に生活をする上で必要な項目は十分に学んでくれます。
猫に余計なストレスを与えないために、まずは「触ってはいけないものは置かない」「入ってはいけない部屋のドアは閉める」など対策しておきましょう。
それでも問題行動が収まらず、注意したいときは、大きな音を出す以外に、スプレーを使って教える方法も有効です。
また、家族間でルールとして「しても良いこと、してはいけないこと」を決めておくと、しつけにも統一感が出るので早く覚えてくれます。
猫用の「しつけスプレー」とは?その効果は?
猫用スプレーは大きく分けて三種類あります。
- 猫のフェロモンに似た成分が配合してあるスプレー
- 苦手なニオイ成分が配合してあるスプレー
- 水成分のみのスプレー(自作スプレー)
それぞれの効果と入手できる場所をチェックしてみましょう。
① 猫のフェロモンに似た成分のしつけスプレー
問題行動自体が、猫の怒りや不安、ストレスなどからくるものの場合、猫のフェロモンに似た成分を嗅ぐことで落ち着き、行動が穏やかになる効果があるようです。
猫のベッドや壁などに散布し、自然とフェロモンが漂うようにしておくと良いです。
ペット用品店や動物病院などで購入することができます。
② 猫が苦手なニオイ成分が配合されているしつけスプレー
猫は、ハーブや花、レモンなどの柑橘系のニオイが苦手と言われています。
そうしたニオイが配合されたスプレーを、猫がいたずらをする個所にかけることで、その部分を避けるようになる効果が期待できます。
また、齧らないでほしい場所には、苦み成分が入っている製品がおすすめです。
ペット用品店や動物病院などで購入できますし、自宅で手作りすることもできます。手作りする場合は、猫にとって危険な成分が混入しないよう、注意してください。
③ 水成分のみのスプレー(自作)
猫はもともと水が苦手な動物なので、水のみのスプレーでも行動を制限することができます。
特に、今まさにいたずらをしているという場面の時は、猫にシュッと水をかけると驚いてやめてくれます。
次回も繰り返すようなら、同じく散布を続けることで、「こういうことをすると不快」ということを学んでくれます。
必要なのはスプレー容器に水を入れておくだけなので、どんな家庭でも入手しやすく、安全で、効果が見えるので初めての猫飼い主にもおすすめです。
水スプレーをかける時は飼い主がやったとバレないように、シュッと知らんぷりしてかけてあげましょう。
猫用しつけスプレーの効果的な使用例
猫用スプレーの効果が分かったところで、どんなときにどのスプレーを使用すればより効果的なのでしょうか?
実際の猫の行動から、各スプレーの使用例をご紹介いたします。猫の行動によって数種類のスプレーを使い分けてもよさそうです。
尚、猫によって効果のあり・なしは個体差があります。
猫に落ち着きがない、怯えている、普段はしないいたずらやマーキングをするなど、不安な様子の時
この場合は、苦手なニオイの配合されたスプレーを使用するのではなく、落ち着けるニオイをベッドやトイレなど落ち着かせたい場所にスプレーするとよさそうです。
また、部屋を暗くしたり、音を立てずに過ごしたりと、見守ってあげることも必要です。
研いではいけないところで爪を研ぐ、登ってはいけないところに登るなど問題行動を起こしている
直接行動を止めたいなら、水をスプレー。今後予防させたいなら、該当の箇所に苦手なニオイのスプレーを毎日1回スプレーすることをおすすめします。
ただ、去勢・避妊をしておらず、縄張り争いからくるマーキングや喧嘩など猫本来の習性が関係している場合、効果が表れにくい場合があるようです。
他の猫をしつこく追いかけまわしている、猫同士喧嘩をしている
一刻も早く止めたいときは、大声で「コラ」としかるか、水スプレーをかけるのがおすすめです。
また、常に興奮状態にあったり、いつも関係性がよくなかったりする場合は、対処療法だけでなく普段の行動から落ち着かせられるよう、フェロモンスプレーをかけるのもよいでしょう。
【まとめ】猫のしつけスプレーの効果的な使い方
猫は賢い動物ですが、しつけせずに生活させると、家じゅうがマーキングや傷だらけになってしまうこともあります。
家族として迎え入れる場合は、猫の生活を尊重しながら、家庭内で「してよいこと、してはいけないこと」のルールを決めて、接することをおすすめします。
また、多頭飼いの場合は、他の猫がしつけられている様子を見て、学ぶ場合もあります。
大事なのは「猫の気持ちになって考える事」です。何故このような事をしたのか?をよく考えてみましょう。そうする事でより効果的な対策ができるようになります。
根気よく、猫たちと向き合ってみましょう。
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