【猫の誤飲⑩】飲んだ異物は何?レントゲン写真で全てを解き明かす

2018年3月21日

 

飼い猫が誤飲による開腹手術から2週間経過した。

今回は誤飲した異物を公開し、レントゲン写真から全ての謎を解き明かしています。

猫のおもちゃに対する注意喚起も含んでおりますので、是非参考にして頂けると幸いです。

 

前の記事はこちら

【猫の誤飲⑨】退院の日:スズが帰ってキター!

  この記事は、飼い猫が誤飲してしまった時のドキュメンタリー的な内容となります。 我家で実際に起こった「猫の誤飲事故」がどのように解決・完治したのかを詳しくブログ形式で解説しておりますので参 ...

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【猫の誤飲】飲んだ異物は何だったのか?

 

開腹手術から2週間経ち、だいぶ傷跡も目立たなくなってきました。

おかげさまで順調に回復してきております。

 

傷跡がちょっと歪んでますが、毛が生えてくれば問題ないでしょう。

このままだとお腹がスースーして冷えてしまいそうですね。

 

レントゲン写真ですべての謎を解き明かす

 

それでは今回の誤飲物が何であったのかをレントゲン写真を参考に検証していきたいと思います。

 

 

レントゲン写真 お腹正面の画像

 

こちらがお腹正面のレントゲン写真です。

このレントゲン写真を見てどこに異物が写っているかお解りになりますか?

 

因みに、スズが最初に行った救急動物病院では見つけられませんでした

かかりつけの病院の先生は一発で見つけてくれたので、やはり病院選びはとても重要ですよね。

 

答えはこちらです。

 

緑の長方形の枠の中に「長さ3㎝、幅1.5㎝」の物体が斜めになって写っています。

レントゲンでは金属、石、骨などはハッキリと写るけどプラスチックなどは写りにくいそうです。

さすがに一般人ではこの写真を見ても解りませんよね。

 

レントゲン写真 横からの画像

 

これはお腹の横からのレントゲン写真です。

この写真にはハッキリと異物が確認できますね。

いかがですか?お解りになりますか?

 

答えはこちら

 

この写真にはハッキリと異物が写っているので、金属か石のような物とほぼ断定できます。

という訳でスズの体内には2種類の異物があるという事がレントゲン写真により解りました。

 

 

何度も言いますが、最初に行った救急動物病院ではレントゲン写真を撮ったのにもかかわらず、これらの異物を見つけられませんでした。

しかも「原因がわからない」と吐き止めの注射をされたのです。

救急動物病院へは隣の県までわざわざ行き、しかも救急という事で通常より高い治療費を支払っています。

病院選びは充分気を付けましょう。

 

開腹手術で出てきた異物の正体は

 

それでは肝心な異物の正体を明かします。

手術後に先生から電話で伝えられた内容は、

「ネズミのおもちゃが出てきました」でした。

その時点ですぐ思いついたのは、ココもスズも大好きなおもちゃです。

特にスズはネズミのおもちゃに執着心が強く、おもちゃを与えると咥えてしまい、ココから離れて自分だけで独占して遊んでいました。

と言うか、遊ぶというより獲物を捕ってどこかに隠すというような行動をしていたのです。

 

体内から取り出したねずみのおもちゃ

 

ご覧の通り何度も噛んだ形跡があります。

遊んで噛んでいるうちに飲み込んでしまったのでしょう。

 

 

「ドギーマン じゃれ猫 ベビーマウス」というおもちゃです。

このおもちゃは先代猫の時からずっと買い続けており、我家では一番猫が喜んで遊んでしたものです。

特徴は、天然ウサギ毛を使用しているのでリアルな生き物のように見えるのと、動いたりするとシャカシャカと音がするのも猫にとって魅力なのでしょう。

 

それでは、このネズミのおもちゃを解体してみます。

 

 

ハサミを使って本体を切ってみます。

 

 

すると本体の中には、小さな砂利が沢山入っていました。

シャカシャカと音がするカラクリはこの砂利だったのですね。

 

これでレントゲンに写っていた2種類の異物の正体が判明いたしました。

2種類とは、本体と砂利という事になります。

 

【注意喚起】猫のおもちゃ選びに気を付けて!

 

今回の誤飲事故で一番責任があるのは、当然飼い主であります。

 

誤飲してしまいそうなおもちゃを買って与えた事

遊ばせていた時に管理(目視)していなかった事

遊ばせたらおもちゃを片付けなかった事

 

製造・販売しているメーカーさんは、猫が興味を引くおもちゃを開発するのが仕事であり、購入する飼い主さんへは注意書きとして「誤飲の可能性があるから注意」と記載してくれています。

なので、おもちゃを購入するのも与えるのも全て飼い主の責任だと思います。

また、これらの誤飲事故に関しても既にネット上で獣医師さんたちが注意喚起しておられます。

やはり誤飲してしまう猫が多いのも明らかです。

 

誤飲は猫の性格にもよる?

 

先代猫のララと先輩猫のココ。

この子たちもこのネズミのおもちゃが大好きでよく遊んでいましたが、遊び方を見ると噛んだり咥えたりはしませんでした。

面白そうにサッカーのように転がしてたり追いかけたりして遊ぶタイプだったのです。

一方、誤飲してしまったスズは転がすより、咥えたり噛んだりしていたのです。

そういった遊びのスタイルや性格の違いも関係しているかもしれません。

 

一度誤飲した猫は繰り返す可能性が高い

 

一度誤飲した猫は繰り返し誤飲しやすいと聞きます。

それにも一理あると思っており、先述したように「遊び方のスタイルが咥えたり噛んだりするタイプ」は誤飲しやすいと思います。

「噛む」の次は「飲む」に繋がるので、おもちゃを噛んでいる時は要注意です。

 

また、こんなに苦しい思いをしたのにまた誤飲するのか?については、猫の記憶の問題があります。

獣医さんからお聞きしました内容は、

猫の場合は「おもちゃ→楽しい」と「誤飲→苦しむ」は関連付けができないとの事です。

だからスズにまたネズミのおもちゃを与えると、以前のように噛みながら遊ぶ事になるのです。

それが「繰り返す」に繋がる意味なのでしょう。

 

猫の誤飲で開腹手術をした治療費は?

 

ネットで検索してみると開腹手術の治療費は相当高額な金額が記載されています。

ですが猫も大事な家族ですし、誤飲の責任は飼い主です。

我家の場合はあらかじめ覚悟はしていました。

退院の時、内心ビクビクしていましたが、かかりつけの病院は大変良心的な金額でした。

こういった治療費は動物病院によってかなり違うと思いますので、ここで公表するのは控えたいと思います。

 

動画でも詳しく説明しております

YouTube動画へは約80件ものコメントが寄せられました。

いろんな情報がわかりますので是非読んでみてください。

 

 

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